伝統と革新
こんにちは。
ご存じの人がいると思いますがLTWT(リャンティン ウィンチュン)とEBMASは日本に来てそんなに時間はたっていませんが、なぜか沢山のエキスパート達がいるように思えます。
少なくともハイクオリティな指導の下で5年~8年練習しないとエキスパートにはなれないのにも関わらず、です。
ではなぜこのような状況になっているのでしょうか?
私は母国ハンガリーで、かなり前にLTWT(リャンティン ウィンチュン)を習い始めました。その当時私はHWTO(ハンガリーウィンチュン協会)に所属しておりましたが、同じLTWT(リャンティン ウィンチュン)を指導しているはずのHWTO(ハンガリーウィンチュン協会)とEWTO(ヨーロッパウィンチュン協会)ですら違いがありました。
例えば何が違っていたのか?HWTO(ハンガリーウィンチュン協会)には“Blitz Defence“ やエスクリマと呼ばれるものは当時はありませんでしたがEWTO(ヨーロッパウィンチュン協会)では教えられていました。(これらはもともと詠春拳には無かったものです)
師父エミンはアメリカに行った後、古いLTWTシステムをアップデートしはじめました。例えば新しいラットサオプログラム(チェーンパンチ対チェーンパンチ)などです。
彼は新しいテクニックやシステムを構築したわけではなく、現代に沿った現実的な技を教え始めた、ということです。
これはすべてのことに言えます。携帯電話、車、スポーツ、教育なども時代に沿って変わっていきます。
ただし、変わらないものもあります。それはセオリーやコンセプトです。これらは常に不変だと思います。
練習においても不変のものは変わらず使い続ける一方で、新しい事も柔軟に受け入れる。
私の練習ではこのような考えの元、伝統的な技、時代にそってアップデートされた技、両方指導しています。
ではまた!
2014年3月31日4:59 PM  | カテゴリー:EBMAS(エブマス),自分のこと,詠春拳・練習